妄想特急 books & music

読んだ本と聴いた音楽のメモ

衝撃の冒険

世界最大の峡谷と言われるツアンポーで「空白の五マイル」と呼ばれる未踏地域を冒険した著者。その冒険の話だ。
それが本当に凄まじい。こういう人っているんだなぁというクラクラするような感想しか出てこない。本当に死ぬ寸前まで来ている。
登山でもジャングル探検でも、生きるか死ぬかの冒険をする人はたくさんいるが、僕にはどうして大変な思いをしてまで冒険をするのか理解ができない。
もちろん人がやっていないことをやりたいとか、達成感だとか、想像はいくらでもつく。
でも一歩間違えれば死んでしまうことをやりたがるというのは、恐怖を感じる人間なら避けたいというのが本音ではないかと考えるのだ。
この本にも書いてあったが、要は死を身近に感じることで生きている実感をより感じることができるということなのだろう。
でもこの人、いつかは冒険の途中で死にそうな気がする。