妄想特急 books & music

読んだ本と聴いた音楽のメモ

2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

好きなことを語るって楽しい

町あかりの『男はつらいよ』全作品ガイド 作者:町あかり 青土社 Amazon 歌謡曲が大好きで好きな曲を解説する本を出したかと思えば、今度は寅さん! 全作品を観ているらしい。 「全作品ガイド」となっているが、解説みたいなものではなく、それぞれの作品への…

まあまあかな

ザリガニの鳴くところ 作者:ディーリア・オーエンズ 早川書房 Amazon ベストセラーとなっているらしく、おもしろいのかなと思って読んでみた。 “湿地の少女”と呼ばれ差別されて生きているカイア。家族にも捨てられて一人孤独に生きているから町の人たちから…

こりゃ大変

-面倒な発音記号がなくても大丈夫- ピーター・バラカン式 英語発音ルール 作者:ピーター・バラカン 駒草出版 Amazon 日本人は英語の発音がひどいということから、正しい発音を教えてくれる本。 ラジオを聴いていてもピーターさんはよく発音のことを言ってい…

やはりこの辺好きだな

商業美術家の逆襲: もうひとつの日本美術史 (NHK出版新書 666) 作者:山下 裕二 NHK出版 Amazon 画壇とは離れたところで活動してきた商業美術家を紹介している。 教科書に載るような高名な美術家は高く評価され、たくさん描いてそれを売って生活していた美術…

わからんでもない

ふしぎな日本人 ――外国人に理解されないのはなぜか (ちくま新書) 作者:塚谷泰生,ピーター・バラカン 筑摩書房 Amazon ピーターさんが著者に入っているので読んでみた。 対談だけど、ほぼ相手の塚谷さんが自説を展開していて、ピーターさんは聞き役だった。ピ…

つらいよ

名もなき毒 (文春文庫) 作者:みゆき, 宮部 文藝春秋 Amazon 杉村三郎シリーズ2巻目。ここからは初読。 宮部みゆきの超巧みな書きっぷりがすばらしい。こういう文章が書けたらいいなぁ。 しかし内容はかなり重い、つらいものだった。いろんな事件が重なるけど…

緊張感

羆嵐(新潮文庫) 作者:吉村昭 新潮社 Amazon 吉村昭の記録文学はどれを読んでもおもしろい。これも実際の事件を題材にしているらしい。 現代と違ってヒグマと対峙する手段がほとんどない時代だから、とても恐ろしいだろうと思う。いや、現代でももしかする…