妄想特急 books & music

読んだ本と聴いた音楽のメモ

再読再読

 

 館シリーズを再読している。

迷路館は内容の記憶がなかったが、シリーズ中もっとも面白かったという覚えだけあったので、思い出しながら読んだけど、例によってまったく覚えておらず、初読みたいに読めた。

そして読後、やっぱり面白かった。

二重三重にも仕掛けられたトリック。この鮮やかさは本当にすばらしい。

なぜこんなこと思いつくのだろうか。「やられたー!」と思わず叫んでしまう。

作中作の体裁をとっているのだが、元々ノベルスで出たのでその本扉、奥付を入れ込んでいる。これ、文庫にしたら文庫のやつを使うということは考えなかったのかな。ま、些細なことなのでこれでもいいんだけど。

これも再読

 

誰彼 新装版 (講談社文庫)

誰彼 新装版 (講談社文庫)

 

 すごい昔に読んだミステリが新装版で出ていたので懐かしくて読んでみた。このあたりの新本格は当時手当り次第読んでいたからか、内容が記憶にないものが多い。これもまったくこれっぽっちも覚えていなかった。

パズラーというかかなりガチガチのミステリで、ついていくのがやっとだった。

おもしろいかと言われれば微妙というしかない。

でも作者が若い時の作品で、勢いがある。

初読です

 

カズオ・イシグロの作品は初めて読んだ。

どこかでネタバレを読んだことがあって、それを知ってから読み始めたけど、全然楽しめたからよかった。

作者自身もネタバレしてもまったく問題ないと言っていた。そこに主題はないということだろう。

少年少女の揺れ動く心の痛みがいろんな場面で突き刺さってきて、まあ青春小説のように読めるんだが、真相を知ってから考えるとさらに辛くなってくる。

こういう設定の小説ってあまり知らないけど、あるのかな。おもしろかった。

再読

 

新装版 春の夢 (文春文庫)

新装版 春の夢 (文春文庫)

  • 作者:宮本 輝
  • 発売日: 2010/05/07
  • メディア: 文庫
 

 超久しぶりに再読。いつぶりかな。たぶん高校生くらいのときに読んだと思う。それ以来。宮本輝に夢中だった頃だ。

これくらい間が開いてるとストーリーはほとんど忘れていた。蜥蜴だけ覚えていてその他はまったく覚えていない。初めてのように読めた。

いま読んでもたしかにおもしろかった。昔読んだ時はどう感じたんだっけかな。おそらくストーリーのおもしろさが残っていたんだと思う。

歎異抄に触れているが、この歳になっても読んだことがないので実感として感じられなかった。

こうやってはるか昔に読んだ本を再読するのもいいな。

これも再読

 

 『十角館の殺人』の新装改訂版を読んだので続けてこちらも。

こっちはほぼ内容を忘れていた(^_^;)

あっと驚く仕掛けではないが、緻密に組まれたトリックと推理でなるほどと思わせる。

おもしろかった。

水車館の平面図が載っていてそれを見ながら読むと、まるで水車館にいるように感じてとても楽しかった。脳内映像で堪能した。

凄まじくおもしろい

 

 冒険家の著者が国外・国内で食べたヘンな食べ物を紹介する。

いやあもうこれがすこぶるおもしろい!

世界の様々な辺境の地へ行くので当然現地の食べ物を食べるのだが、都会の洗練された食事なんてどこにもない。はっきり言って完全なゲテモノ食いである。

気持ち悪いのなんて当たり前。

よくこれで体を壊さないよなと思う。でも現地の人は食べてるわけだけどね。

でもほとんどは見た目気持ち悪い、食べてみたら意外とイケるというのばかり。食べてみるのがまずハードル高いんだけどね。

そして文章がおもしろい。別にふざけてるわけじゃないのに笑ってしまう。

この人の著書は何冊か読んだけどどれもこれもみんなおもしろい。

懐かしい

 

 非常に懐かしいものを読んだ。

私が新本格にハマるきっかけになった本だ。

多分文庫になった時に初めて読んだから、1991年だ。今から30年前。その時の衝撃は忘れられない。

それ以来再読するのは初めてだが、あらすじは覚えてるし、メイントリックも覚えている。だから楽しめるのか不安だったが、全然楽しめた。

やっぱりあの1行は知っていても「おおっ!」と思ったな。本文の組み方も合わせてあるんだろうな。カタルシスがすごい。

今や新本格という言葉もほとんど使われなくなった。でもこういうあっと驚く仕掛けのミステリがやっぱり好き。気持ちよく騙されたい。

新装改訂版が2007年に出て購入しておいたものを14年寝かせてしまった。