妄想特急 books & music

読んだ本と聴いた音楽のメモ

2023-12-01から1ヶ月間の記事一覧

やっぱりいい

にじんだ星をかぞえて (朝日文庫) 作者:上原 隆 朝日新聞出版 Amazon 再読。 読んだら処分することにしている僕でもこの人の作品は全部残してある。 ノンフィクション・コラム。 いろんな人に話を聞いてそれをそのまま書く。それだけ。 極力自分の感想や意見…

泣けてきた

子どものことを子どもにきく ――「うちの子」へのインタビュー 8年間の記録 (ちくま文庫 す-30-1) 作者:杉山 亮 筑摩書房 Amazon 書店で見かけておもしろそうだと読んでみたが、なんだか泣けてきてしょうがなかった。 小さい子どもは特におかしなことを喋る。…

リドル・ストーリー

謎の物語 (ちくま文庫) 筑摩書房 Amazon 道尾秀介の本に刺激されてリドル・ストーリーのアンソロジーを。 有名な「女か虎か」は知っていたがそれ以外は知らない話ばかり。特に「女か虎か」の続編は知らなかったなぁ。全然違う話だけど。 別の作家が書いた「…

予想よりもおもしろかった

移動祝祭日(新潮文庫) 作者:ヘミングウェイ 新潮社 Amazon 別にヘミングウェイに目覚めたわけではない。家にあったので読んだだけ。 でも『老人と海』よりはるかにおもしろかった。 パリで暮らした若い頃を綴った思い出みたいな感じだ。 ヘミングウェイが…

簡単なような難しいような

いけない (文春文庫) 作者:道尾 秀介 文藝春秋 Amazon ミステリ小説だけど答えが出てこない、いわゆるリドル・ストーリーという形式。 4章あって、連作だから繋がってるけどそれぞれに謎がある。タイトルをヒントに本文を読み、各章の最後に1枚の写真が載っ…

おもしろかった

グッドバイ (朝日文庫) 作者:朝井 まかて 朝日新聞出版 Amazon おもしろかった。 幕末の長崎の商人の女性・大浦慶の生涯を描いた歴史小説。 大浦慶は名前をおぼろげに知ってた程度だったが、こんなおもしろい生涯を送っていたのがわかってよかった。 女性が…

すごい作品だ

地球星人(新潮文庫) 作者:村田沙耶香 新潮社 Amazon 『コンビニ人間』がすごかったので適当に選んだのだが、輪をかけてすごかった。 自分を別の星から来たと思い込んでいる主人公。 背景にはつらい現実があって、目を背けたくなるほど。 『コンビニ人間』…