妄想特急 books & music

読んだ本と聴いた音楽のメモ

2004-08-01から1ヶ月間の記事一覧

今日読み終わった本

『リビング』重松 清 著(中公文庫) 家族を書かせたら天下一品の重松清。こないだ『エイジ』を読んでちょっとモヤモヤしてたので、今度はこれを読んでみた。 そしたらこれが重松節全開のすばらしい小説だった。 まず途中に連作短篇の「となりの花園」という…

今日読み終わった本

『邪魔』奥田英朗 著(講談社文庫) 先日、『空中ブランコ』で直木賞を受賞した奥田英朗。彼が2001年に発表した本書はあの最高の名作(?)『最悪』に続く傑作だ。 僕は『最悪』と『邪魔』しか読んだことないが、“堕ちていく人間”を描かせたらこの人の右に出…

今日読み終わった本

『脳男』首藤瓜於 著(講談社文庫) 難しい言葉がたくさん出てくる割には読みやすい。したがって文章力はあるのだろう。 しかし何といってもストーリーが中途半端なんだよな。心を持たない鈴木一郎という男の設定はとてもいい。その内面を探っていく精神科医…

今日読み終わった本

『朝霧』北村薫 著(創元推理文庫) 至福の時が終わった余韻でふんわりした気分です。 北村薫の《円紫師匠と私》シリーズの第5作目。誰がなんと言おうと僕の大好きなシリーズだ。このやさしいやさしい安易に触れるとぱちんと壊れてしまいそうなシャボン玉み…

劇団M.O.P.

劇団M.O.P.の第39回公演『虚飾の町に別れのキスを』を観た。(http://www.g-mop.com) ここの芝居もかなり長年見てきているが、いつも硬派で骨太な舞台を見せてくれるから好き。でも重々しいものにはなっていないので、力を抜いて見られる。 僕はコメディ至上…

今日読み終わった本

『殺戮者は二度わらう 放たれし業、跳梁跋扈の9事件』 「新潮45」編集部 編(新潮文庫) 「新潮45」という雑誌に掲載された、実際起きた事件のルポ。このシリーズはこれで4冊目。事件のルポって結構好きで、このシリーズもすべて読んできた。今回の第4弾は殺…

今日読み終わった本

『エイジ』重松清 著(新潮文庫) 『ビタミンF』でハマった重松清。なんつってそれ以後何も読んでませんでした。 で、これが2冊目。 中学二年生の普通の男の子が主人公。彼の住む町で連続通り魔事件が発生して、その犯人が同級生だったことがわかる。 なんで…