妄想特急 books & music

読んだ本と聴いた音楽のメモ

劇団M.O.P.

劇団M.O.P.の第39回公演『虚飾の町に別れのキスを』を観た。(http://www.g-mop.com)
ここの芝居もかなり長年見てきているが、いつも硬派で骨太な舞台を見せてくれるから好き。でも重々しいものにはなっていないので、力を抜いて見られる。
僕はコメディ至上主義なので、シリアスなものは受け付けないのだが、M.O.P.なら平気。
今回の芝居は以前『黒いハンカチーフ』というタイトルでやったものをリメイクしたものだ。『黒いハンカチーフ』は昭和30年代の歌舞伎町が舞台だったが、『虚飾の〜』は1930年代のハリウッドが舞台。すごい変更の仕方だな。ま、『七人の侍』が『荒野の七人』になったみたいなもんか。
内容は一言で言っちゃうと『スティング』。観たことあります、『スティング』?イカサマ師軍団がある男に復讐をするという物語。この復讐の仕方が大掛かりでもうサイコーなのだ。何度観てもワクワクする。
『虚飾の〜』もいろいろ手を尽くして復讐をするイカサマ師たちが主役。やり方も復讐ゲームみたいにうまく作ってある。こういうウェルメイドの演劇がいちばん好きだな。
8月12日までやっているので気になった方は見に行ってはいかが?