妄想特急 books & music

読んだ本と聴いた音楽のメモ

2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧

完璧なエンターテインメント

いとしのヒナゴン (文春文庫 し 38-16) 作者:重松 清 文藝春秋 Amazon 重松清といえばこういうやつですよ! っていうくらい完璧に面白かった。 東京で就職もうまくいかず故郷に帰ってきた主人公の女性。謎の生物・ヒナゴンで有名な田舎だけど、合併騒動で揺…

どうやって死んでいこうか

晴れたら空に骨まいて (講談社文庫) 作者:川内 有緒 講談社 Amazon 死者を弔うために散骨を選んだ5つのケースを綴ったノンフィクション。最後に著者自身の父親の話もある。 死を取り扱っていながら重くはない。むしろ爽快ですらある。 散骨を選ぶくらいだか…

なんかちょっと雰囲気違う

木曜日の子ども (角川文庫) 作者:重松 清 KADOKAWA Amazon 重松清、久々に読んだけど、ダークサイドのやつやね。 この人は家族がテーマになってる小説が多いし、これもそうなんだけど、再婚でいきなり中学生の父親になってしまう男が主人公。あまり経験した…

おもしろいが様子見

いのちがけ 加賀百万石の礎 (講談社文庫) 作者:砂原 浩太朗 講談社 Amazon 『高瀬庄左衛門御留書』が評判になっていたので第1作のこれを。 加賀の前田家を重臣の村井長頼の目から見た物語。 織田信長、豊臣秀吉、徳川家康などが出てくるので、ダイナミックに…

いいなぁ

ベルリンうわの空 ランゲシュランゲ 作者:香山 哲 イースト・プレス Amazon kiss the gamblerのかなふぁんが薦めてたので読んでみた。 著者がベルリンで過ごす生活を描写する。特に何かが起こるわけでもないが、とても心地よい。 これはベルリンがいいところ…