妄想特急 books & music

読んだ本と聴いた音楽のメモ

2024-01-01から1年間の記事一覧

何なんだろうこれは

百年と一日 作者:柴崎友香 筑摩書房 Amazon 何なんだこれは。 どこがどうおもしろいのかわからなかった。 何十年にもおよぶ話があらすじのように短くまとめられていて、それが33編も入っている。 それぞれが淡々としていて、少しは「ん?」と思う話もあるが…

おもしろかった

朝日新聞政治部 作者:鮫島浩 講談社 Amazon 朝日新聞政治部がどういうところか取材して書いてあると思って読んでみたら、内部にいた著者が辞めた後にこれまでのことを書いた内部暴露本だった。 それはそれでおもしろいから全然OK!出てくる人は全部実名だし…

いいね

僕の樹には誰もいない 作者:松村 雄策 河出書房新社 Amazon 2022年3月に死去した著者の、死後編まれたエッセイ集。 ロッキング・オンはほとんど読んでなかったので、この人の文章を読むこともほぼなかったのだが、なんとなく手に取った。 ビートルズに人生を…

校正の仕事

文にあたる 作者:牟田都子 亜紀書房 Amazon 校正の仕事をしている著者の仕事エッセイ本。 校正の仕事がどんなものなのか、よくわかる。 でもまったく関係ない仕事の人だったらあまりわからないかも(どっちだよ)。 自分はこんな専門家ではないけど、似たよ…

雑学

日本語の大疑問 眠れなくなるほど面白い ことばの世界 (幻冬舎新書) 作者:国立国語研究所編 幻冬舎 Amazon これは日本語についての雑学本だな。 手軽に読めて人に話したくなる知識を知ることができる。 たしかにおもしろいんだけど、読んだ端から忘れてしま…

いい会話

栞と嘘の季節 〈図書委員〉シリーズ (集英社文芸単行本) 作者:米澤穂信 集英社 Amazon 前作『本と鍵の季節』がおもしろかったので続編を。 殺人などは出てこない〈日常の謎〉がメイン。とはいっても物騒な話ではある。 図書委員の高校生2人が主役なんだけど…

すごいな

M資金 欲望の地下資産 作者:藤原良 太田出版 Amazon M資金と言えば田宮二郎くらいしか知らないし、大昔の詐欺話としか思わなかったので、どういう経緯でこんな詐欺ができてきたのか、というのを知りたいそれだけで読んでみた。 そしたら現在でもM資金詐欺は…

楽しかったー!

ビートルズ来日学 1966年、4人と出会った日本人の証言 作者:宮永正隆 DU BOOKS Amazon 発売当時買って積読にしていたものをやっと読み終わった。 ビートルズが来日してコンサートをやったそのことに絞っていろんなことを研究する本。 当時関わったいろんな人…

これまた難しい

ネット右翼になった父 (講談社現代新書) 作者:鈴木 大介 講談社 Amazon 老いて右傾化した父と息子の分断。これ、あるあるなんだよなー。 と言っても我が父がそうなっているわけではない。そこはまあホッとはしているんだけど、コミュニケーションが円滑なわ…

取っ掛かりがいちばん難しい

実家じまい終わらせました! ――大赤字を出した私が専門家とたどり着いた家とお墓のしまい方 (単行本) 作者:松本 明子 祥伝社 Amazon 自分もそろそろ実家のことを考えないといけないなと思い、話題になってたこれを読んでみた。 実家に住んでもないくせに口出…

これこれ

帰ってきた 聞き出す力 作者:吉田 豪 ホーム社 Amazon 「FINAL」が出たので慌ててこれを読む。 前作と同じく、ほぼエピソード集。特にインタビューの極意なんてものは載っていない。こっちの方がおもしろくていいんだけど。 しかしおもしろいエピソードを持…

分厚い

リバー (集英社文芸単行本) 作者:奥田英朗 集英社 Amazon この分厚さに否が応でも期待が膨らむ。 期待以上のものすごい犯罪小説だった。 ミステリだけどトリックとかどんでん返しとかそういうのではなく、緻密な描写で事件にまつわるさまざまな人々を圧倒的…

これはなかなか

吼えろ道真 大宰府の詩 (集英社文庫) 作者:澤田 瞳子 集英社 Amazon 書店で見かけておもしろそうなので読んでみた。 そしたらこれがなかなかおもしろかった! 九州に飛ばされた菅原道真は有名だが、そこで道真がこんなことをやっていたとは。 もちろんフィク…

最高

丸かじりシリーズ(46) 丼めしの丸かじり 作者:東海林 さだお 朝日新聞出版 Amazon しかしこのシリーズも長いなぁ。 そして毎回毎回おもしろい。これだけ好き勝手書けるってやっぱり相当な腕だと思う。 すべてが超くだらない!(褒めてる) 今回今までより…

いいよこれ

いけない II (文春e-book) 作者:道尾 秀介 文藝春秋 Amazon 前巻がおもしろかったので「Ⅱ」の方も読んでみた。 もちろん同じ趣向で、各話のオチは最後の写真でわかるというリドル・ストーリー。 ただ、今回は次の話で解答をちらっとほのめかしてあるので、わ…

うーん・・・

ジョン・レノン 最後の3日間 (単行本) 作者:ジェイムズ・パタースン 祥伝社 Amazon どんなことが書かれているのだろうと思って読んでみたが、なんとも言い難いものだった。 まず『最後の3日間』というタイトルが付いているが、3日間だけを書いているわけでは…