妄想特急 books & music

読んだ本と聴いた音楽のメモ

今日読み終わった本

『エイジ』重松清 著(新潮文庫
エイジ (新潮文庫)
『ビタミンF』でハマった重松清。なんつってそれ以後何も読んでませんでした。
で、これが2冊目。
中学二年生の普通の男の子が主人公。彼の住む町で連続通り魔事件が発生して、その犯人が同級生だったことがわかる。
なんでもないフツウの少年のリアルな日常ってのがここにはある。
なんて感想書こうと思っていたんだが、微妙にリアルじゃない気がする。繊細な文章で、中学二年生の少年の気持ちを細かく細かく掬い上げてはいる。掬い上げてはいるんだけど、これも作り物って感じがぬぐえないのだ。
でもそれを言っちゃおしまいよってことなんだろうな。所詮は小説なんだし。
『ビタミンF』は中年が主人公の短篇小説集で、僕の胸にはかなりキたんだよね。だから『エイジ』も期待しまくったのがマズかったか。これから経験する世界と、すでに通り過ぎてきた世界の違いなのだろうか。
でもまあ、ストーリー展開は読ませるものだったし、退屈はしなかった。(フォローになってないかな?)