書店で見かけておもしろそうだと読んでみたが、なんだか泣けてきてしょうがなかった。
小さい子どもは特におかしなことを喋る。どこの家でもそうだが、それをインタビューという形で文字に残すというのは聞いたことがない。こんな本は初めて見た。
そういうおもしろさを読みたいと思って読んだのだが(たしかに突拍子もないことを言い出して大いに笑ったのだが)、それ以上に子どもと接する教育のあり方としてとても考えさせられた。
後半にある「子どもと対話する意味-インタビューをして考えたこと」という章がすばらしく、大人は全員読んでもらいたい。
最近の本だとばかり思ってたら、初版は1996年らしい。今回が2回目の文庫化だという。つまり27年たっていたわけだ。
その都度新しいあとがきを追加していて、後日談が書かれているのだが、ここまでおもしろい。
そしてなぜだかわからないが、泣けてくるのである。