- 作者: 角幡唯介
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2013/11/20
- メディア: 文庫
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ドラマチックと言っても著者はジャーナリストとして書いたという。だから雪男を扱っているけれど結構硬派なノンフィクションだ。
『空白の五マイル』を読んで面白かったので続けてこれも読んでみた。前著ほど壮絶な探検をしていないが雪男を探すという荒唐無稽とも言えるテーマに挑んだ人たちを詳しく書いていて、読み応えは抜群だ。
過去には雪男を探してヒマラヤに6回も行き、結局遭難して死んだ冒険家もいる。バカバカしいと一蹴する人がほとんどだが、死ぬまで追いかけ続けるんだからもうこれは取り憑かれていたとしか思えない。
これで死んだら残された家族はやりきれないだろうな。しかしただの登山で死ぬのとどう違うのか。