死ぬまでに1回は読んでおこうかなと思って。
冒頭は誰でも知っている「今日、ママンが死んだ」。
名作文学にありがちなつまらなさと思いきや、意外に読めた。
殺人を犯してしまうところとその後の心の動きは、わからないようでわかる。
しかしどうしてこれが文学史に残るような評価を得ているのだろうか。値しないと言っているわけではない。単純に疑問なのだ。
どのように評価されているのか知りたい。
こういう冒険もの大好き。
自分がやらない(やれない)ので読んでて感心したり呆れたり。この人はじめて知ったけど、すごいことやっている。
ほとんど死ぬんじゃないかということばかり。
文章もほぼふざけているが、急にシリアスになったり、おもしろい。
登山(それも危険な)をやらない人はやる人を「なぜそこまでの危険を冒してやるのか」と疑問を持つが、多分芸術家と同じなのだろう。やらずにはいられない、やらないと死んでしまう、そういう人たちなんだろう。
死と隣合わせにいないと生きている実感が持てない人たち、とも言える。
不幸だなと周りの人は思うだろうが、本人は幸せなんだろう。