妄想特急 books & music

読んだ本と聴いた音楽のメモ

北極の凄まじい探検

1845年にイギリスの探検家フランクリンが北極を探検した。率いた隊員129人が全員死亡したというこの探検ルートを辿ってみようというのが本書だ。
角幡唯介の本もこれで3冊目。1作目の『空白の五マイル』に勝るとも劣らない壮絶な探検だ。
本当にこの人はどこかでぜったい命を落とすと思う。本書を読んでると冒険家・探検家の性(さが)としか言いようのないものを感じる。
旅の凄まじさもさることながら文章と構成がうまい。さまざまな賞を受賞するのも頷ける。
これからどのような探検をするのだろう。どんどんハードルが上がっている気がするので可哀想でもあるが。
早く次が読みたい。