妄想特急 books & music

読んだ本と聴いた音楽のメモ

川瀬巴水はいい!

9/17に江戸東京博物館『美しき日本 大正昭和の旅展』というのを見に行った。大正から昭和初期に観光ブームが起こったという。交通網が発達していろんな観光地に行きやすくなったことが大きかったらしい。そこで国内外に日本を観光してもらおうとその魅力を伝えるポスターやら映画やらで宣伝をした。それらを展示してあるのだ。
宣伝ポスターなどは図らずなのか狙ってなのか、かなり芸術的だし、当時の家族旅行を記録した貴重な8ミリ(?)は女性が着物で山を登ってたりして、そりゃもうおもしろかった。
中でも版画で日本の美しい風景を表現した川瀬巴水の作品は大量に展示してあったが、すばらしくキレイで、どれもつい見とれてしまう。時間がいくらあっても足りない。多色刷りの見事な色彩といい具合に省略された版画ならではの白黒のコントラストが美しい。ため息もんである。
川瀬巴水は生涯いくつの作品を残したのだろうな。それを全部見ることを目標にしてもいいかなと思った。