妄想特急 books & music

読んだ本と聴いた音楽のメモ

鳥取に行ってきました

また間があいちゃったな。少しは近況を書かないと、心配する友人はいなくてもあきれてる友達はたくさんいるみたいなので、ちょっとずつでも書くことにする。そう、これ、ほぼ友人に向けて書いてるみたいなもんなんだよね。
10月20日から22日にかけて鳥取に行ってきた。どうしても行きたかったところがあったから。それは国宝・投入堂。本で見た瞬間からこれはぜったいに見ておきたいと思ったのだ。
山中の断崖にへばりつくようにして建てられた小さなお堂である。これ、誰もが「何だ、こりゃ!?」と目を疑うに違いない。変すぎるもの。
断崖に建てられてるってことは、それを見に行くには山を登らなきゃいけないってことだ。というわけで、足にはスニーカー、手には軍手、両手が空くようにかばんはリュック。装備は万全で三徳山三仏寺に向かう。
この登山、甘く見てたらかなりすごいものだった。道の無いところなんて当たり前、木の根っこをつかんでよじ登ったり、しまいには鎖をつかんで崖を這い上がる。こんな登山、久しぶり。
汗だくになるころ、まずは文殊堂(重文)にたどり着く。この文殊堂がすごい! 周りがぐるりと歩ける板敷きになっているのだが、ここには手すりなんてものがまったくないのだ。ただの板。これ足を踏み外して落ちたら絶対死にます。いくら修験道の修行の場とはいえ、観光客も来るところでこれだけ危険なお寺はまず他ではないんじゃないだろうか。見晴らしはめちゃくちゃいいけれど、かなり足がすくみました。
すぐ後にある地蔵堂も同じ感じ。もう勘弁して・・・。高いところ結構苦手なんだよな。
それでも最後の投入堂の実物を見たときには、疲れも何もかもみんな吹っ飛んじゃった。あぁ感動。ホントに絶壁にへばりついてる・・・。なんでこんなところに建てたんだろう? どうやって建てたんだろう? などといろんなことを考えながら、しばしボーゼンと眺めてた。
さて今度は同じ経路を降りていかなくてはならない。降りるのもこれまたひと苦労。結局、往復1時間半の登山である。いや、参拝である。
町に貼ってある投入堂のポスターには“日本一危険な国宝鑑賞”の文字が・・・。なかなかシャレの効いているコピーだ。でもそれだけの危険を冒してでも投入堂は見る価値がある。