歌手・町あかりが自分の好きな昭和歌謡曲をどんどん紹介する本。
ご自身も歌謡曲チックな曲を作って歌っているけど、リスナーとしてそんなに昭和歌謡を聴いているのだろうかとちょっと疑っていたところもあったんだよね。イベントなどはやっているがそれも仕事だからなのかもとか。
ところがこれを読むと高校生の頃から昭和歌謡をガンガン聴いていて、もう完全なマニアですよ!
歌に全然興味がなかったのに、サザンの『君こそスターだ』を聴いて大ファンになったというのも昭和のおっさんにとっては驚きだし(だって『君こそスターだ』なんて最近だよ・・・)、そこからキャンディーズへ行き、昭和歌謡全般に興味が広がるのもすごい。さらにはシンガーソングライターになっちゃうのもすごいけど。
本の中では「昭和歌謡には自分より詳しい人はたくさんいるし、自分は後追い世代だからいろいろ教えてくださいね」みたいなことを書いているが、この人、立派なマニアです。
それもマニアにありがちな「重箱の隅を・・・」ではなく、ただひたすら「好き!」っていうだけで楽しそうに書いている。これがすごくいい!
だから「ガイド」とあるが「歌謡曲大好きエッセイ」なんだな。