和田誠が今までやってきた装丁について書いた本。
和田誠さんが好きだし、装丁も好きだし、そりゃおもしろかった。
和田さんはイラストレーターとして有名だけど、これを読むと完全にデザイナーとして装丁に取り組んでいたんだなと思う。
自分で絵を描いていない装丁なんて山程あるもん。
今の装丁家(デザイナー)のやり方を知らないけど、多分ここに書いてあるやり方も古いタイプなんだろうな。パソコンがあればある程度まで自分でできそうだ。
昔の方がよかったというつもりはない。こういう手触りの装丁をパソコンで出せればいいね。
和田さんは表4のバーコードについては相当に怒っている。そういや最近バーコードは話題にならないなと思って本を見てみたら、特に変わった様子もなくあの当時と同じ佇まいでドカっと鎮座していた。これが当たり前になっちゃったんだと悲しくなったな。
文句を言うデザイナーはいなくなっちゃったんだろう。世の中そんなもんか。