妄想特急 books & music

読んだ本と聴いた音楽のメモ

最高におもしろい本

ニッポンの編曲家 歌謡曲/ニューミュージック時代を支えたアレンジャーたち

ニッポンの編曲家 歌謡曲/ニューミュージック時代を支えたアレンジャーたち

僕は常々作詞家、作曲家よりも編曲家の方が大変な仕事だと思っていて、日本の特にアイドル歌謡などはもう編曲家の作品と言っていいと思っている。
それなのに作詞家、作曲家の方が注目されて編曲家は陰で支える人みたいになっているのが非常に残念だった。
子どもの頃から編曲家の名前は何となく覚えていて、仕事の内容は知らなかったが、今でもああ見たことあるなぁという名前が多い。
これはそんな編曲家にスポットを当てて、主にインタビューを中心にまとめられた画期的な本だ。
アレンジャーと切り離せないスタジオ・ミュージシャンにも言及してあって、わかっている人が作ったなと思える。
若くして亡くなった大村雅朗は「SWEET MEMORIES」が注目されがちだが、数多くのアレンジ楽曲がそのすごさを伝えている。単独の研究書もあるので読むのが楽しみだ。
あと同じく誰もが口を揃えてすごいというのは萩田光雄だ。今度自身が書かれた本が出るそうなので楽しみにしている。
もっと編曲家のすごさが世間に伝わってくれると嬉しい。