- 作者: 梶田昌史,田渕浩久
- 出版社/メーカー: DU BOOKS
- 発売日: 2017/07/07
- メディア: 単行本
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これがありがちな評論などではなくほぼ全編関係者のインタビューである。長いもの短いものいろいろあるが、これだけの人数にインタビューを行なったのはすごい。目玉は松本隆と松田聖子だろう。
編曲家というのは仕事の割には目立たない存在で、不公平だなと思っていたのだが、これだけの本が出るのはやはり傑出した才能と早逝して伝説みたくなってしまったからだと思う。
神経質、繊細という第一印象はほとんどのインタビュイーが言っている。芸術家は多かれ少なかれそういうところがあるのだろう。合う合わない誰でもあるからね。
仕事に厳しくずけずけ言われて参ってしまう人もいたみたい。でも作品がすばらしいものばかりで文句が言えない。そんな感じだろう。
生前の本人のインタビューが載っていて、これが亡くなる少し前であり、とても示唆に富んだ内容だった。アレンジャーよりもトータルプロデューサーとしてやっていきたい、アレンジャーの仕事は無くなっていく、など現在の状況が見えていたような発言だ。
大村雅朗がプロデュースした新人を見てみたかった。