出版業界を舞台にしたとてもおもしろい小説。
これは最初から大泉洋を主人公のモデルにして書いたのだそう。あて書きというかそういう企画なんですね。
だから当然映像化されて映画となって公開前という状態らしい。
でも読んでいるうちはそれほど大泉洋は浮かんでこなかった。まあ軽口がうまいっていうのがそれっぽくはあるけど。
内容は出版業界でのあれこれ、権力闘争やら紙の雑誌の衰退で売上が落ちてどうすんだという話とか、そういう業界あるあるだね。出版業界版“半沢直樹”というか。
どんでん返しとあるけど、そこまで驚きはしなかった。まあそういうこともあるかなという感じ。
しかし『罪の声』とは全然違う作風で驚いた。この人はその2冊しか読んでないけど、他も読んでみたい。