妄想特急 books & music

読んだ本と聴いた音楽のメモ

むむー

道徳の時間 (講談社文庫)

道徳の時間 (講談社文庫)

過去に小学校で講演中に起きた殺人事件についてのドキュメンタリーを撮るのと、現在のイタズラ落書き事件と並行して描くミステリ。
乱歩賞受賞作。選考委員会で一悶着あったそうだが、それほど個性が強いならと読んでみた。
終始読みにくいなと思いながら最後までそれは変わらなかった。会話のシーンで誰が言った発言かわからないことが多かった。これはストーリー以前の問題だ。選考委員からもそういう意見があったらしい。
動機の点でも異議があったそうだが、これはまあ違和感を持ちつつもギリギリ認められるかなといったところ。
ストーリーは悪くない。だから乱歩賞も取ったのだろうが、もうちょっと文章の修行が必要と思う。