沖縄のマグロ漁師・本村実の漂流事故から始まり、沖縄の漁師の、というよりも漁師という海に生きる人々の人間性にまで迫るドキュメンタリー。
この本を読んでいる最中にも漁船の遭難事故のニュースがあったが、もうこういう事故を考えると呆然としてしまう。
よく考えると漁師ほど死と隣合わせの職業もないと思う。あまりに一般的すぎてなかなか考えないし、魚を食べても漁師のことに思いを馳せることはない。
イメージで漁師はかっこいいと思ってしまうが、この本に出てくる漁師のようにそれしかできないからやってるという人が多いような気がする。
魚を食べるときは漁師に感謝しながら食べないといかんな。