フェルメールを含む絵画盗難事件の詳細を解説する。
有名な絵画は何度も何度も盗難に遭っている。まず考えられるのは金目当てだが、有名であるほど換金が難しいのは当然だ。
それでも盗むやつがいる。
絵画でお金以上に問題なのは傷つけられるかもしれない、最悪燃やされてしまうかもしれないという心配だ。
オークションなら何億円もするような名作でも簡単に燃やされる。そういうとても怖い結末があるのだ。
フェルメール作品で盗まれていまだ発見されてない「合奏」。著者も書いているがおそらくこれはもう存在しないのではないだろうか。怖い想像だが。
美術作品はやはり大きな美術館に収蔵しておくに限る。
編曲家・萩田光雄の半生を自身で振り返るのと、関係者へのインタビュー、論考などで構成される本。
日本の編曲家の中でいちばん好きな萩田光雄なのでこれは読まなくてはと思った。
今の時代、職業編曲家はほとんどいなくなってしまった。編曲家は職人である。萩田光雄の時代はこういう職人が好きなように力を発揮できるいい時代だったのだ。
おそらく近い未来にはこんなことをやっていた時代があったんだなぁと振り返る時が来る。そういう時の大事な記録になる本だ。
警察学校を舞台にした小説。前作がおもしろかったので。
僕は前作を読んで、こんな教育を受けて人間性がねじ曲がらない人間はいないと思った。だから警察官はやばい人ばかりだと思っている。
でも『2』はそこまでひどくはなく、ミステリというか謎が話を引っ張っている印象が強い。
やっぱり展開がうまい。毎話どうなるんだろうとワクワクしながら読んだ。