- 作者: 宮治淳一
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2017/10/14
- メディア: 単行本
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映画で“主演”として出ていた宮治淳一が茅ヶ崎にゆかりのミュージシャンたちの生い立ちを辿りながら茅ヶ崎でどうして音楽家が輩出するのか、その秘密を探るルポルタージュ。
この本では映画と違いミュージシャンに絞って言及しているから、より濃厚に音楽に集中してさらにおもしろかった。「茅ヶ崎“音楽”物語」としたのも頷ける。
加山雄三、加瀬邦彦、尾崎紀世彦らの茅ヶ崎での半生が綴られるが、やはりいちばん長く濃く書かれているのは桑田佳祐だ。なんせ著者が少年時代からの同級生であり、音楽仲間であり、バンドもやったこともあるとなればこの人しか知らないエピソードがいっぱいあるわけだ。
映画ではこの桑田佳祐のパートは再現ドラマで高校時代のところだけをやったが、書籍では小学校時代からデビュー後までいろんなエピソードが出て来る。
やはり“のちの桑田佳祐”の何者でもない時代の話は胸が熱くなってくるなぁ。
映画で知ったけど作者の宮治淳一が同じ高校の先輩だったわけで、当時の鎌高祭で桑田佳祐が初めて人前で演奏したというのが驚いた。鎌高祭、懐かしいな。