- 作者: 高野秀行,角幡唯介
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/10/14
- メディア: 文庫
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高野秀行の本は1冊も読んだことがない。角幡唯介のはいくつか読んだ。その壮絶な探検の様子からどういう人なんだろうと思い、この本を読んでみた。
2人は早稲田大学探検部の先輩後輩の間柄らしい。
探検部というとラッパ屋の芝居を思い出すが、早稲田大学探検部は普通に真面目に活動しているようだ。
角幡はとにかくマジメだなぁという印象。内面に沈み込んでいくような描写が多い本を書くだけのことがある。高野はふざけていると思いきやこちらもマジメ。謎に惹かれていろんな国に行くという。これはっ読んでみなきゃダメだな。
2人とも「すごい探検してるなぁ」という中身に圧倒されるが、実は中身よりも文章で評価されたいという欲求を持っているのが目からうろこだった。探検家であると同時に作家でもあるのだもんな。あれだけの体験をすれば誰でも書けるという人がいるのだそうな。作家を舐めているな。
冒険・探検のおもしろ本の紹介もあるし、ちょっといろいろ読んでみたいと思わせるいい本だった。