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非道に生きる (ideaink 〈アイデアインク〉)

園子温の映画作品は『冷たい熱帯魚』しか観たことがない。でもその１本で、この人は売れようと思って作ってないな、とわかった。
この本でもやっぱりそんなことを書いていて、日本映画のお約束を破ることしか考えていない。自分がおもしろいと思えば他人がどう思おうがどうでもいい。商業映画を撮っている人としてはなかなか難しい態度だ。でもその結果、人気がある。結果を出しているからこそ説得力もある。
普通のサラリーマンには同じようなことができないが、精神だけはこういうふうでありたい。人の意見を聞きすぎて自分を曲げることがおもしろいわけない。