妄想特急 books & music

読んだ本と聴いた音楽のメモ

読み応えたっぷし 真保裕一

密告 (講談社文庫)

密告 (講談社文庫)

分厚い真保裕一のミステリを久し振りに読んだ。ミステリでも警察小説というべきジャンルで、警察内部をこれだけ綿密に書き込むのは相当の取材をしたのだと思う。解説にその辺のことは少し触れられているが、大変なことだ。
警察といっても刑事ではなく生活安全総務係のデスクワークを主にやっている主人公。“小役人シリーズ”と呼ばれている著者の人気作だ。でも小役人というイメージとはかけ離れてスケールは結構でかい。
他の作品を読むのが楽しみになった。