妄想特急 books & music

読んだ本と聴いた音楽のメモ

小咄ってなんでこんなにおもしろいのだろう

必笑小咄のテクニック (集英社新書)

必笑小咄のテクニック (集英社新書)

もう亡くなってしまったロシア語同時通訳の米原万理さんの小咄に関する本。
笑える小咄とはどんな構造でできているかを解説してくれるのだが、その例として小咄がたくさん紹介されている。おそらくほとんど自作のものだと思う。これがめちゃめちゃおもしろい。くすっと笑ってなるほどと思う。
仕組みがわかっていてもこれだけおもしろい話を作るのはなかなか難しい。本当によくできた話だからいちいち人に教えてあげたくなる。
こんなおもしろい本を病気中に書いていたというのだからすごい人だ。