妄想特急 books & music

読んだ本と聴いた音楽のメモ

さらに東野圭吾

毒笑小説 (集英社文庫)

毒笑小説 (集英社文庫)

笑える小説をテーマに書かれた短編集。このシリーズは東野圭吾が力を入れているらしく、巻末の京極夏彦との対談でも、お笑い小説の地位が低いのが納得いかないと息巻いている。
たしかにこれだけの短編は1本書くのにも大変苦労するだろうと思う。最後にオチを付けてなるほどと思わせないといけないし、思わず笑ってしまうシチュエーションを考えなくてはいけない。
これより以前に『怪笑小説』という同じテーマの短編集を出していてこれもとてもおもしろかった。このあとには『黒笑小説』という本もある。これはこれから読むつもり。
有名な『秘密』とか『容疑者Xの献身』しか読んだことのない人には意外な東野圭吾の一面が見られて驚くとともにすごく楽しめるんじゃないだろうか。