妄想特急 books & music

読んだ本と聴いた音楽のメモ

数学のおもしろい話

NHKスペシャル 100年の難問はなぜ解けたのか 天才数学者の光と影

NHKスペシャル 100年の難問はなぜ解けたのか 天才数学者の光と影

バリバリ文系で数学が全然わかんない僕も、数学をとりまく人間ドラマの話は大好きだ。
この本は書店で見つけて即買いしたもの。
ポアンカレ予想という数学の難問があって、その証明をしようと数学者たちは100年以上も挑み続けてきたのだそうだ。それが2006年にロシアの数学者によって、とうとう解き明かされた。当然、数学界は大騒ぎ。その数学者は数学界のノーベル賞とも言われるフィールズ賞を受賞する。しかし、彼は受賞を拒否。賞金も辞退する。それどころか、本人はどこかに雲隠れし、行方もわからない。
すごい魅力的な話ではないか。
2007年10月にNHKスペシャルで放送されたものの書籍化だそうだ。番組を見たかった。ぜったいおもしろいはずだもの。
同じような数学の話で、フェルマーの最終定理の話は以前に読んだことがある。あれもとてもおもしろかった。あれは証明されるまでの道のりをたどったもので、ミステリのようにワクワクしながら読んだ。
しかしこのポアンカレ予想は解いた本人が、世界の賞賛の栄誉を拒否したのである。これぞミステリであろう。
数学者といえば東野圭吾容疑者Xの献身』の石神も風変わりな人物として描かれていた。たしかにそういうイメージはある。やはり天才とはどこか人と違ったところがある人が多いのだろうか。