- 作者: 松木秀文,夜久恭裕,NHKスペシャル取材班
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2015/07/29
- メディア: 文庫
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広島と長崎の原爆は投下前に日本軍は何故察知できなかったのだろうか。という疑問を膨大な取材から解いていく。
空襲警報が出ていたら防空壕に入った人も多く、被害はそれなりに減らせたかもしれない。しかし広島だけでなく、長崎までも何の警報も出されなかったらしい。
取材で実は原爆投下機が飛来してくるのを軍は事前に掴んでいたらしいことを探りだす。それでもその情報を活かせぬままあの被害を産んでしまった。
原爆の被害者はほとんど高齢になってしまっていて、体験を語ってくれる人もどんどんいなくなっていく。そのうち、日本人は戦争も原爆も知らない人だけになる未来が来る。
このタイミングでよくこれだけのドキュメンタリーを作ってくれたと思う。