妄想特急 books & music

読んだ本と聴いた音楽のメモ

戦争

日本人はなぜ戦争へと向かったのか: メディアと民衆・指導者編 (新潮文庫)
日本人はなぜ戦争へと向かったのか: 果てしなき戦線拡大編 (新潮文庫)
日本人はなぜアメリカとの戦争を選んでしまったのかを様々な観点から検証するNHKスペシャルの書籍版。
当時政府すら負けると思っていたアメリカとの戦争に突入していったのはなぜか、これで何となくわかった。
戦争が始まる前の状況というのはどんなものなのかが知りたくて読んだ。
そしたらこれがもうひどいの一言。
いろんな条件が絡みあう複合的なものではあるのだが、陸軍と海軍の関係が本当にまずいと思えるものだった。
現在これほどひどい状況は政府の中にあるとは思えない。この時代より日本人は多少は賢くなっていることを信じたいが、こういうことって後から考えると往々にしてなぜあんなバカなことをやったんだと思えることをしているものだ。
今がそういう時代じゃなきゃいいが。
暗い気持ちになる本だった。