妄想特急 books & music

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イサム・ノグチ展

11/5は東京都現代美術館で開催されているイサム・ノグチ展」を見に行った。もちろんアート展であるからして彼女の趣味である。こうやって自分じゃ見ないものを見れるのだから連れて行かれるのも悪くはない。いやホントに。
イサム・ノグチは名前くらいは知ってはいたが、どんな作品を作ったのかなど何も知らなかった。
最近オープンした札幌にあるモエレ沼公園が彼のデザインだというのは話題だったので知っていた。どえらい公園なのでいつか行かなくてはと思っている。あんなすごい公園の設計をした人が、他にどんな作品を作っているのだろうか。ちょっと興味が沸いた。
ブロンズや石で作った数々の彫刻は抽象的なものが多く、タイトルを聞かされてもわけがわからんのだ。しかしそれでもいいのだ。「わけわかんねーなー」と笑って見ているのが楽しいのだから。
今回いちばんの見所は「エナジー・ヴォイド」という花崗岩で作られた高さ3.6メートルの巨大な彫刻らしい。ぶっとい円柱を輪っかにして台形にしたというか、台形の中心に穴が空いているというか。重量が約17トンもあるらしい。ま、これも意味不明っていえば意味不明なのだが、これだけでかいともうそれだけで圧倒される。周りをぐるっと歩いていろんな角度から見てみた。微妙にねじれた形になっていて、変なふうに曲がって見える。それもおもしろい。
しかしデカいというのは芸術においてかなり重要だなと思った。威圧感すら感じるほどデカいと、もう意味なんてどうでもよくなる。「これがアートだ」と言い切っても誰も文句は言わないだろう。
あと、そもそもこれだけのものを一緒に作った石工の和泉正敏さんという人もすごいと思う。イサム・ノグチの発想だけではこの作品は実在しないわけだから。