妄想特急 books & music

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針穴写真って知ってる?

和田誠を見た後はポーラ ミュージアム アネックスというところで『田所美恵子・針穴写真展』を見た。
針穴写真とは「レンズの助けを借りずに極小の穴から光を取り込み画像として定着させる写真のこと」(パンフレットより)である。小さな缶とそれに開けた小さな穴があれば写真が撮れるのだ。もしかしたら小学校とか小さいときに理科の実験なんかでやったことがある人もいるかもしれない。
僕はそういう写真があることは知っていたが、自分で撮ったことはなかった。でも世の中は広い。針穴写真の第一人者という人がいるのである。それがこの田所さん。なんてったって“針穴写真家”と称しているのだ。
パリの風景を写していた。普通の写真のようにパッキリ写っているのではなく、光がじつにやわらか。なにやら幻想的な感じがする。
針穴写真の特徴として、動いているものは消える、すべてにピントが合う、中心が明るく周りに行くにしたがって暗く写る、シャープには写らない、などがある。これだけでもう普通の写真とは全然違う印象なのだ。
誰にでも簡単に見たこともない写真が撮れる。なんかすごいいいぞ。自分でもこんな写真が撮ってみたくなった。と、その前にカメラを自作しなきゃいかんのだけども(もちろん市販のものもある)。
日本針穴写真協会”なる組織も2005年4月に設立されたらしい。なんだか楽しそう。入会しようかな。