妄想特急 books & music

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キャンディーズ

といっても「♪もうすぐはあ〜るですねえ」ではない。芝居だ。

G2produce #9

Candy's キャンディーズ

作・演出:G2
出演:須藤理彩 長谷川朝晴 竹下宏太郎 新谷真弓 木下政治 ほか

下北沢の本多劇場の前から2列めでばっちり見てきた。しかもほぼ中央。最近じゃかなりの良席だ。
G2プロデュースの芝居はこれまで数多く見てきたが、どれもハズレがなく安心して見れるものだった。今回もおもしろく役者もうまい人ばかりで、観劇後の心地よい満足感に浸れた。

昭和30年のある石鹸工場。時代の流れはオートメーションで石鹸を作る方向にあるのに、ここでは昔ながらの手作りだ。そこへその石鹸会社の社長の娘・美雪が訪ねてくる。新人の手伝いと勘違いされた美雪はなぜかそのままその工場で働くことになってしまう。そこへ会社の専務が工場の閉鎖を告げにやってくる。皆は憤慨し抗議するが、職人の一人、渡部は心を閉ざしているばかりだ。その原因は20年前のある事件にあるらしい・・・。

取り立てて大笑いできるとか、うまい仕掛けがあるとかではない。でもストーリーの展開がそりゃもう巧みで、あっと言う間に2時間がたってしまう。
爆笑のコメディがいちばんの好みではあるが、こういうストレートプレイも魅力的だ。
テレビドラマで見るのと劇場で芝居で見るのとは大違い! ドラマで見りゃいいじゃんと思ってる人は演劇を一度でいいから是非見てほしい。目の前で生の役者が演じることのすごさ、演劇の魅力はこれに尽きる。