妄想特急 books & music

読んだ本と聴いた音楽のメモ

久々に泣けた!

12/10(土)、池袋サンシャイン劇場演劇集団キャラメルボックスの芝居『クロノス』を観に行った。
この芝居の原作は『黄泉がえり』で有名な梶尾真治である。『クロノス・ジョウンターの伝説』という短篇集(?)の中の1篇を舞台化したものらしい。原作は読んだことがなかった。
キャラメルの最近の芝居の中ではいちばん泣けました! 最近ちょっとマンネリ気味な感じのキャラメルだったのだが、これは久々のヒットだ。
タイムトラベルものはもともと大好きだということもある。しかもこれはタイムトラベルに純愛を絡めていたので、ロマンチストの僕としてはかなり胸にきた。
出てくるタイムマシンが万能ではなく、ちょっと欠陥があるというところが実にウマイ。過去に遡ると戻ってくるときに出発した時点より少し未来に飛ばされてしまう。それも繰り返すたびにさらにもっと先の未来に行ってしまうのだ。また何度使っても前回遡った時間より過去には行けない。
この欠陥タイムマシンと純愛が結びつくと泣ける話ができるんだなぁ。
愛する人のために命を捨てることができるか。これがテーマ。「できる」と僕も簡単には言えないけど、できるはずだと信じている。
隣りでは彼女が「現実味がない」と納得いかない表情でした。ちぇっ、女ってやつは・・・。