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『グレイヴディッガー』 高野和明 著 (講談社文庫)
グレイヴディッガー (講談社文庫)
13階段』の著者、高野和明の噂ではそのさらに上をいくという小説『グレイヴディッガー』を読了。『13階段』が非常におもしろかったので、期待して読んだ。大傑作とはいかないまでも、傑作であると思う。
なんといっても追いつ追われつの逃走劇がスリル感を増幅させ、ハラハラドキドキしながら最後まで読めた。
主人公がかなりヘビーな状況に陥っているのにもかかわらず、たまに笑えるというか飄々としているのがおかしかった。現実味がないと思われるかもしれないが、そもそもこういうテレビドラマ的設定が現実っぽくないんだからいいのだ。
だからドラマ化したらおもしろくなるだろうなと思ったら、この人、もともとドラマなどの制作をやったり、脚本書いたりしていた人なのね。そりゃテレビ的なはずだわ。