妄想特急 books & music

読んだ本と聴いた音楽のメモ

不思議な小説

短編集。翻訳された小説集という体裁をとり、各話に編者解説をつけている。
翻訳小説の雰囲気はどれもよく出ていて、それぞれおもしろく読めた。まあ「存在しない小説」というテーマはよくわからないが。
人が書いたものを紹介するという体裁は「親愛なる」という小説と同じで、そこから派生したものかどうかはわからないが、ずっと興味が続いていたのだろうと思わせる。
それぞれの話は難しいものもあり、簡単だけどそれ故に意味が取りづらいものもあり、翻弄された感がある。