妄想特急 books & music

読んだ本と聴いた音楽のメモ

元女流棋士・高橋和の自伝

女流棋士 (講談社文庫)

女流棋士 (講談社文庫)

将棋にまったく興味がないのに何でこれを読んだかというと、著者の高橋和が自分と同じ高校出身だったからだ。
とはいえ、作家の大崎善生と結婚したのも知っていたし、アイドル棋士っぽく取り上げられていたのもなんとなく覚えていた。
さいころに大変な交通事故に遭ったことが書かれる。足を切断しないといけないかもしれないという大きな事故で、それは大変だったようであるが、もっとも胸にきたのは途中に挿入されている母親の看病日記だ。子供が交通事故に遭ったのは自分のせいだととことん自分を責める。あまりに痛々しくて読むのがつらくなった。そして親の愛を感じる。
大崎善生との結婚についてはあまり触れられていない。うーむ。
鎌倉高校の生活のところは「鎌ボケ」とか「二浪校」とか、思い当たって思わず笑ってしまった。いい高校だったよなぁ。