- 作者: 大崎善生
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2006/06
- メディア: 文庫
- クリック: 12回
- この商品を含むブログ (16件) を見る
とはいえ、事件もののルポという印象はなく、まるで小説のようだった。
思っていたよりおもしろく、引き込まれた。
両親を始めいろいろな人に話を聞いたあと、どんな事件だったのかを書いているが、どんなに証言からストーリーを紡ぎだしても、実際2人が死んでしまっているのだから、真実はわからない。19歳の彼女がどういう思いで生きていたかは誰にもわからないのだ。そこがもどかしい。
彼女のあの遺書の言葉はつらい。あれだけでもどういう気持ちで書いたのか、知りたい。