妄想特急 books & music

読んだ本と聴いた音楽のメモ

これはおもしろい

『死神の精度』 伊坂幸太郎 著(文藝春秋
死神の精度
まず思ったのが、今までに読んだことのない小説だということ。死神の仕事を題材にしてるんだもん。初めてだよ、こんなの。タイトルから予想される重苦しさはまったくない。
死神の仕事とは、調査の対象に選ばれた人間を一週間調査し、「可」か「不可」かを報告することだ。もちろん「可」となればその人間は死ぬ。それを見届けて仕事終了だ。
いろんな人の調査を行う死神の行動を追う、連作短編集。
たしか直木賞の候補にもなったし数々の書評でも評判がいい。かなり期待して読み始めたのだけど、期待にたがわずとてもおもしろかった。伊坂作品の中でもミステリ寄りなので自分の好みにも合っていた。意外な展開も多々あったし。
とても読みやすいので伊坂作品を未読の方はこれから入るのがいいかもしれない。