ガリレオ映画はどうなの？

容疑者Xの献身 (文春文庫)

ああ、今これを読むのがはずかしい・・・。
直木賞受賞作、2006年のこのミス第1位、2006年週刊文春ランキング第1位。この年はこの作品に尽きるのだろうな。直木賞もやっと取って例の如くタイミングは遅すぎているが、当然と言えば当然。
僕は読み終わったあとに、直木賞の選評を読んでみました。これ結構楽しいのだ。そうしたら選評でネタばれ書いてる人がいてビックリ。いいのか、そんなことして。選評を先に読む人なんてたくさんいるぞ。
もちろんそこに触れなきゃ書けないのはわかっている。でもミステリなんだし、少しは配慮せにゃいかんじゃないか。
作品としては東野圭吾だし、そつなく傑作になっているのは間違いない。直木賞も、なにもこれで取らせなくていいじゃないかと思わないでもないが、まあいいと思う。
しかし、ただ1点だけ、腑に落ちないところがあった。これは直木賞の選考委員の何人かも言っていた。その欠点を乗り越える傑作だと言えるかどうかだが、今のところ僕には判断できない。