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『砂漠』 伊坂幸太郎 著 (実業之日本社
砂漠
なるほど、こう来たか。
特別ファンじゃないけどなぜか結構読んでいる伊坂幸太郎。彼女がファンだから借りて読んじゃうんだよね。
今回の直木賞伊坂幸太郎東野圭吾と最後まで競って結局負けちゃったらしい。多分次は取れるでしょう。
で、この『砂漠』。ミステリ畑の小説家だとばかり思っていたらとうとうミステリじゃないものを書いてきた。まったく普通の青春小説。5人の大学生が過ごすキャンパスライフ。大きな事件もあるけどそれ以外はごく普通の大学生活だ。
たしかに社会は“砂漠”、その少し前にある大学生活ってのはある意味“オアシス”であると思う。そのオアシスを描いた作品。
ミステリっぽいものを期待して読むと肩透かしを食う。あえて探せばこの章立ての構成か。
もうちょっとヒネリのある展開を考えていたので、物足りない印象がある。でも他の作品も読んでみたい。