すごく昔、おそらく中学生くらいの頃、星新一が薦めてたか何かでフレドリック・ブラウンを知った。『シカゴ・ブルース』を読んだが、今となってはおもしろかったのかどうか覚えてない。
だから覚えてるのは作者の名前だけ。
書店でこの短編集がおすすめされていて、懐かしさから手にとってみた。
ミステリの短編集だから読みやすい。そしてこれがすごくおもしろい! どの短編もあっと驚くオチがあって、切れ味が抜群である。
こんなのを書く人だったのか、と今更ながらに驚いている。
そして帯に「これだけは最後に読んで」と書かれていた最後の短編「後ろを見るな」はまさしく最後に読むとおもしろい傑作。最後まで読めない人もいるのではないか。