傑作シリーズの『フロスト』も作者が亡くなったことによりこれが最後の作品となった。
最後とはいえ、いささかも衰えることなく、最後の最後までおもしろいのがすごい。
署長に毎回呼ばれて、すぐ無視して出かけるとかいうおもしろ様式美。これがたまらん。いつも誰かに呼ばれてるんだよな、フロスト警部は。
したがってまたほぼ眠っていない。現実世界でこれをやったらすぐ鬱になるか過労死だろう。
読み終わって「とうとう終わりかー」と嘆いていたら解説に「遺族の了承をとって別の作家が前日譚を書いた」との情報が。なるほどその手があったか。さーてこれはいつ読めるのだろうか。楽しみだ。