- 作者: 重松清
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2017/03/10
- メディア: 文庫
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でも読んでみたらインタビュー集というより、重松清の文学作品としてすばらしいと思った。
2人の会話だけでなく、地の文で表現されることの文学的なこと、それが会話部分をより引き立てる。
これでひとつの作品となっている。
重松清がファンである人に会っているのだから当然だろうが、その人の作品などをしっかりと体に染み込ませた状態で会いに行っている。プロインタビュアーの吉田豪などもそうだが、こういうことはインタビューの基本であると思う。しかしそれができているインタビュアーはあまりいないのかもしれない。
つまりそれは質問が的確になるし、相手が気持ちよく話せる。この気持ちよく話せることがインタビューのキモなのだろう。
重松清にはこういうインタビュー集をもっと出してもらいたい。