妄想特急 books & music

読んだ本と聴いた音楽のメモ

すばらしいの一言

季節風 秋 (文春文庫)

季節風 秋 (文春文庫)

季節風シリーズ最終巻「秋」。
これもまあ泣ける泣ける。泣けるからっていい作品とは限らないのだが、これは素直に「いい」と思える作品集、シリーズだ。
初めて重松清を読む人はこのシリーズを読むのがいいんじゃないかと書いたが、あとがきでまさしく著者本人が同じことを書いていた。「どんなものを書いている?」と聞かれたら「これを読んでくれればわかる」と答えるという。
重松のエッセンスが詰まった短編集といえる。
愛蔵版として豪華本が出たとしたら買ってしまうかも。