妄想特急 books & music

読んだ本と聴いた音楽のメモ

寓話のような

久々の原田宗典
大きな字で短い話だ。たとえるなら絵本の絵無し本みたいな。
作者もあとがきで書いているが、声に出してリズムを感じてほしいという。子供の頃に読んだ昔話や童話が聞いて耳に心地よいように。
原田宗典がいろいろスランプになって、うつになりかけ、交通事故に遭い、作家活動を休止し、そのあとのリハビリのような創作活動から生まれた物語らしい。最後の話などはほぼ小説になっている。
少し奇妙な物語という著者の持ち味は、こんな形式になっても健在。