どれもおもしろい、山本周五郎の短編集。
今まで読んだことなかったので楽しくてしょうがない。
題名だけ知っていて初めて読む作品もあって、「こういう話だったんだ」という喜びがある。
このシリーズが読み終わったら長編の有名なやつを片っ端から読んでいこうと思う。
どれもおもしろい、山本周五郎の短編集。
今まで読んだことなかったので楽しくてしょうがない。
題名だけ知っていて初めて読む作品もあって、「こういう話だったんだ」という喜びがある。
このシリーズが読み終わったら長編の有名なやつを片っ端から読んでいこうと思う。
森友事件を追ってきたNHKの記者がNHKを辞めるまでの経緯を裏話も含めて暴露する。
新聞記者もそうだがNHKの報道記者も相当凄まじい職業だな。
そういう性なんだろうけど、彼の家族がどう思っているのか気になる。
こういう職場で新人はどれくらい残るのだろうか。記者を志望してくるのだから結構気骨のある若者が集まるのだとは思うが、今どきの若者はガラスのメンタルだからなぁ。
そういえば森友事件は結局どうなったんだろう。ぱったりと話題に出なくなったが、何も解決されてない。籠池氏はまだ留置場にいるのだろうか。事件の真相がまったくわからないままうやむやになっているようで気持ちが悪い。誰も責任を取らないのはいい加減だなぁと思う。
もっと調査報道してほしいなぁ。
フェルメールを含む絵画盗難事件の詳細を解説する。
有名な絵画は何度も何度も盗難に遭っている。まず考えられるのは金目当てだが、有名であるほど換金が難しいのは当然だ。
それでも盗むやつがいる。
絵画でお金以上に問題なのは傷つけられるかもしれない、最悪燃やされてしまうかもしれないという心配だ。
オークションなら何億円もするような名作でも簡単に燃やされる。そういうとても怖い結末があるのだ。
フェルメール作品で盗まれていまだ発見されてない「合奏」。著者も書いているがおそらくこれはもう存在しないのではないだろうか。怖い想像だが。
美術作品はやはり大きな美術館に収蔵しておくに限る。
編曲家・萩田光雄の半生を自身で振り返るのと、関係者へのインタビュー、論考などで構成される本。
日本の編曲家の中でいちばん好きな萩田光雄なのでこれは読まなくてはと思った。
今の時代、職業編曲家はほとんどいなくなってしまった。編曲家は職人である。萩田光雄の時代はこういう職人が好きなように力を発揮できるいい時代だったのだ。
おそらく近い未来にはこんなことをやっていた時代があったんだなぁと振り返る時が来る。そういう時の大事な記録になる本だ。
警察学校を舞台にした小説。前作がおもしろかったので。
僕は前作を読んで、こんな教育を受けて人間性がねじ曲がらない人間はいないと思った。だから警察官はやばい人ばかりだと思っている。
でも『2』はそこまでひどくはなく、ミステリというか謎が話を引っ張っている印象が強い。
やっぱり展開がうまい。毎話どうなるんだろうとワクワクしながら読んだ。
本をたくさん読む人なら一度はこれを考えたことがあると思う。
自身の体験のレポートや、いろんな人にインタビューしたり、蔵書床抜け問題に迫っている。
僕も最近は読み終わったらすぐに処分しているから爆発的に増えることはないが、昔は捨てられなかった。
結局、結論は、お金があればでかい家に保存していけるから問題ないが、そうでないからどうしようもない、という元も子もないものだ。
現実的には電子化しかないのだろう。
著者は僕と同世代なのでなんか共感しながら読んだが、最後でまさかあんな展開になるとは蔵書床抜け問題もつらい。
一人の女性が2000人以上の大量殺人事件を起こす一部始終を書く。
これだけの事件を起こすには動機が弱いんじゃないの?とかうまく行き過ぎてるんじゃないの?とかいろいろとツッコミどころはある。
でも小説だもの。おもしろければいいじゃん。
2000人をどんどん殺していくところは爽快ですらある。「もっともっといけー!」という気分になってしまった。
映画にするなんて無理そうだが、小説なら救いがなくても問題ないと思う。
長いけどスピード感があってよかった。
大好きな上原隆の本。
相変わらず市井の人に話しを聞いてそれを飾らずに書くという手法。
それがどうしてこんなに感動するのだろうか。不思議でならない。
1編1編宝物のように読んだ。
連載で100編書いて厳選20編ほどが入っている。残りの80編も本にしてくれないかな。