何でもおもしろい長岡弘樹。そう期待して読んだら、今回はちょっと難しかった。
もちろんつまらないわけではない。
この人はすべてを説明しないというか、文章で匂わせておいて、後は読者が想像しなさいというスタイルが多い。だからそれがわかると「おおっ、なるほど!」と唸ってしまうわけだが、今回はそれの度が過ぎたようだ。
あまりにも説明しなさすぎて「えっ?どういうこと?」と思ってしまう話が多かった。この結論はこういう意味でいいんだよね?とモヤモヤして終わるので、ついネットで正解を調べてしまった。でも正解など書いている人がいるわけもなく、みんな同じくモヤモヤを吐き出していた。
何度読んでも意味がわからないところがあって、自分は頭が悪いのかと思ってしまった。
また、章が変わると何の場面から始まっているのかがわからず、そればかりに集中するため、話の勢いが削がれる。そこもストレスだった。
おもしろいときはとてもおもしろいので、読むのはやめないが、こういうのが続くと疲れるなぁ。